赤外線・可視光線・紫外線
爬虫類飼育の重要課題、紫外線について簡単にまとめました。
地上に降り注ぐ太陽の光
波長によって赤外線・可視光線・紫外線の3種類に分けられます。
赤外線 | 可視光線 | 紫外線 |
目に見えない | 見える | 見えない |
太陽があったかいのは 赤外線のおかげ! |
色・光を感じるのは 可視光線のおかげ! |
日焼けするのは 紫外線やばい |
紫外線について
紫外線はさらに波長によってUVA/UVB/UVCの3つに分けられます。実際に地表に到達するのはUVA/UVBの2つです。
UVCはオゾン層に吸収され地表に届きません。
UVA | UVB |
・代謝や脱皮を促進する ・太陽から届く紫外線の約9割 ・雲・ガラスをも透過する |
・ビタミンDを合成に役立つ ・ガラスを透過しない |
UVA
曇りの日でも十分降り注いでいるそうです。さらにガラスを透過します。そのため室内でも十分な効果が得られるといわれています。
UVB
ビタミンDを合成するのに役立ちます。ビタミンDは骨の健康を保ちます。(人間にとっても)
ビタミンDを得るには、餌からもしくは日光浴をするしかありません。餌から摂取する場合は、カルシウム+ビタミンDのサプリが販売されていますのでそれを添付して与えます。
しかし必要量が不明なこと、摂りすぎは肝障害などを引き起こすといわれていますので注意が必要です。よってUVBを浴びて体内で合成してもらう方法が一番手軽というわけです。
このUVB、ガラスを透過しません。カーテンにも遮られます。
そのため屋内で爬虫類を飼育する際にはUVBを得る方法として、日光浴や紫外線照射用のライトが有用です。年中外の場合は細かいことは気にしなくてokです。
そもそもUVBが足りないとどうなるのか?
上述の通りUVBは体内でビタミンDを合成するのを助けてくれます。このビタミンDはカルシウムの吸収には必要不可欠なのだそうです。カルシウムを摂っていても効率よく吸収できなければ意味がありません。どちらも必要なのです。
爬虫類がなりやすい病気としてまず挙げられるのが”くる病”です。
くる病とは・・・骨の成長に必要なビタミンDやカルシウムが不足することが主な原因で発症します。くる病になると、骨が柔らかくなったり、変形したり、骨折しやすくなったりといった症状が出ます。例えば手足の骨が曲がると歩きずらくなったり、口の骨が曲がるとエサが食べずらいなど生活に異常をきたす恐れが出てきます。曲がった骨は元に戻りません。
くる病は重症化すると死に至ります。やばい。
まとめ
紫外線→ビタミンD→骨元気!→happy 😉
爬虫類にとってUVBを浴びることは骨の健康に必要な要素です。日光浴や紫外線照射ライトで対応します。
餌からあげる場合はあげすぎに注意です。
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