《撮影テクニック》PLフィルターを使って、ガラスケージの反射を消す

我が家のかわいい爬虫類の写真を撮って皆に見せたい!

そのために高性能カメラが搭載されたスマホや、デジタル一眼レフの購入を検討している方、もしくはすでに買った方もいるのではないでしょうか?

カメラに詳しくない初心者の方でもわかる、カメラの選び方についてはこちらで紹介していますので、迷っている方は是非参考にしてみて下さい。

皆さん、下の写真のようにガラスケージがピッカピカに反射して、折角のレイアウトや生体が上手に写らないなんて経験ありませんか。残念ながら、大枚を叩いて買った高性能なカメラを以ってしてもこの反射の問題は解決しません。

しかし、「サーキュラーPLフィルター」というフィルターをカメラのレンズの先に取り付けることで簡単に下の写真にように、特定の反射光をカットすることができます。(画像処理をしているわけではありません。)

サーキュラーPLフィルターの使い方

フィルターを取り付けたら、先端のレンズ部分が回るので、画面を見ながらくるくる回してみて下さい。反射光が見えたり見えなくなったりを繰り返します。それだけです。原理は、メーカーのHPなどでご覧下さい。
重要なことは、PLフィルターではなく、サーキュラーPLフィルター(C-PLフィルター)を購入するということです。

 

ちなみに、ガラスを正面から撮影しても反射光を取り除くことができません。上の写真のようにガラスに対して30~45°くらいの角度が最も効果的です。

 残念ながらPLフィルターを使うデメリットもあります。
それは、取り込む光量がかなり減ることです。きれいな写真を撮るうえで、光量が少ないことは、ほとんど場合でよくありません。
対策としては、絞り値(F値)を小さくするか、シャッタースピードを遅らせるか、感度(ISO)を上げることが考えられます。これらは、オートにしておけばカメラが勝手にやってくれます。それ以外には、撮影環境を明るくすることが挙げられます。
そもそも室内の撮影で、暗いため、できるだけ高感度特性が良い(高ISO値までノイズが出にくい)一眼レフを購入してみて下さい。

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スマホの場合

絞り値は固定ですし、大きなセンサを備えた一眼レフと比較して高感度特性はよくありません。撮影のコツは次の二つです。
①三脚等で固定する。(手振れブレ防止)
②マニュアル撮影で、感度(ISO)を低めに設定
(シャッタースピードを遅くして光量を増やす)
幸いにも、爬虫類はじっとしていたり、ゆっくりとした動きのものが多いので、シャッタースピードが遅くても撮影可能です。

最後に、(サーキュラー)PLフィルターについて少し・・・

このフィルターは、カメラがフィルムしかなかった頃から在るもので、PLフィルターを使うこと自体は、枯れたテクニックといえるでしょう。私の場合は、フィルム一眼レフが主流の時代、主に次のような目的で使用していました。
①空を青く撮る(空中の水分やチリの反射を抑えて、コントラストが高い写真を撮る)
②川や海の水面の反射を抑えて、水中が見えるような写真を撮る
現在のように、簡単に色調を調節できない頃、フィルムの種類(ネガフィルムやポジフィルムなど。ネガフィルムの中でもコントラストが高くなるもの、ポートレートに向くものなどが在り、さまざまでした。)を変えたり、PLフィルターなどのテクニックを使いました。主に明るいところで、風景を撮るときに使用していたのです。現在のデジタル一眼レフは、フィルム時代よりも圧倒的に高感度特性が良いです。昔は室内でPLフィルターを使うなんて考えられませんでした。

次は背景をぼかしたプロっぽい写真を撮ってみよう

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