【考察】クレステッドゲッコー~紫外線ライトは必要か

クレステッドゲッコーに紫外線ライトは必要なのでしょうか。

(紫外線ライト・・・紫外線照射用のライト。保温用とは別物。)

昼行性の爬虫類(フトアゴとか)の飼育方法を調べると紫外線ライト必須との記述がされています。

では夜行性のクレステッドゲッコーは・・・?

この問題については、まったく必要ない派、心配だからつける派、使い古しの弱めのライトをつける派が存在しています。


 

紫外線については詳細はこちらをどうぞ。

light

 

そもそも紫外線ライトがなぜ必要なのか

簡単にまとめると・・・

それはビタミンDを合成するためです。

紫外線(特にUVB)→ビタミンD→元気もりもり

(室内飼いでは紫外線不足になりますのでそのための紫外線ライト、ということです。)

 


 

野生動物を考える

まずは、野生の夜行性動物はどうやってビタミンDを得ているのでしょうか。もちろん夜行性動物たちもビタミンDを必要としないわけではないようです。

①実は紫外線を浴びている
・隠れ家の中にも微量ながら紫外線が届いている
・昼間でもある程度は活動する etc

②やはり食べ物から摂取している
餌からビタミンDを直接摂取します。食べ物では魚などに多く含まれ、あとは卵やキノコにも含まれていてますが、野菜、果物にはほとんど含まれていません。

③コスパ最強
夜行性動物は、微量のビタミンD で体を維持することができます。また、栄養の吸収率が高く、そのためレオパなんかは紫外線ランプは不要とされています。

④全く不要である・・・かもしれない?
夜行性動物では紫外線無にビタミンDの合成が可能なのがいるらしい・・・クレスはどうなんでしょうか・・・

 


 

上記の野生動物たちの生態を参考に・・・

他方、温室育ちのクレステッドゲッコーがビタミンDを得る方法はなんでしょうか。

①実は紫外線を浴びている?
夜行性の動物にとって紫外線を浴びるのってどうなんでしょう。紫外線耐性が低いという人もいます。
ただ、うちのクレスはたまーに午前中(~10時くらい)活動しているのを見かけます。野外だったら紫外線を浴びられるんですが、室内のしかもガラスケージの中、紫外線はほぼないでしょう。(ガラスを透過しないため)
だったら紫外線ライトをつければいいのか・・・紫外線は生物に有害性が強いといわれています。特に夜行性のクレスはUV耐性も不安ですし、ライトをつけるのは少し心配です。もちろん紫外線からの体内合成なら必要量が自動的に作られるだろうし、ビタミンDの過剰摂取も問題にならないでしょう。

②やはり食べ物から?
自然界のクレスが摂れるものでビタミンDが含まれているものはあまりなさそうです。かろうじてキノコとか?食べるのか・・・?ニューカレドニアにはなんかあるのかも。
飼育下ではビタミンDのサプリを使用している人が多いです。しかしこちらも注意が必要で過剰分が体内に蓄積され副作用が出る危険性があります。

 

③コスパ最強?
やはりクレスも夜行性動物、微量のビタミンD で体を維持することができるはず!

④全く不要である・・・かもしれない??
特殊なカルシウム代謝を持つ動物といえば、
うさぎは 摂取したカルシウムはビタミンDの有無にかかわらず、 吸収されるといわれています。 そのため、日光浴は必ずしも 必要ないともいわれています。 しかし、日光浴不足により、 そのことが原因で不正咬合を発症することが論文で 発表されているそうです。 これらのことから、一般の動物に比べて日光浴の時間・量は少なくてよいかもしれませんが、 全く日光浴をしなくてよいというわけではなさそうです。
クレスについては解明されていないので今回は見送りで。

まとめ

※あくまで個人的な意見です。一意見として参考にしてください。

・自然界のクレスは微量の紫外線からビタミンDを合成、または餌から摂取し活用している。夜行性のため少量でも体を維持できる。

・飼育クレスは紫外線ライト、もしくはサプリメントで対応する。
どちらも過剰摂取に注意。一長一短。

・うちではサプリメントを使用中(月1回程度餌に添付し与えている)
やはり夜行性の生物に紫外線ライトというのも刺激が強そうな気がするので(想像)。目玉もむき出しですし。

 

・結局ライトはいるのかいらないのか・・・

まだまだ解明されていない部分も多い分野です。飼い主の手間や管理のしやすさ、コスト面も含め、生体の様子を見ながら自己判断で 🙄

 

 

 

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