ケージ内加湿のために
クレステッドゲッコーのために簡単な加湿器を作ってみました。
クレス飼育には、やや高めの湿度(60~70%ほど)が必要とされています。
(特に冬場は)霧吹きのみの加湿ではこの湿度を維持するのが難しい・・・・
そこで加湿器を設置し、最適な湿度を維持することに成功しました。
こんな感じです!
①加湿度★★★☆☆ (室内の湿度+10~15%)
簡易加湿&強制換気&ミリオンバンブー給水装置(気化式加湿器)
作り方はとても簡単
準備したものは
・タッパー(ダイソー)
・エアーポンプ(水作 水心 SSPP-7S)
・エアーストーン(スドーバブルメイトS105-D →変更後:スドー バブルメイト φ60mm S104-C)
・エアー量調節用一方コック
作り方は簡単です。
①先ず、タッパーのフタにドリルで複数の穴を開けます。真ん中に大きな穴を開けたのは、ミリオンバンブーを入れるためです。
②ポンプにつないだエアーチューブ(途中エアー量調節用コックを入れる)をタッパーのフタに開けた穴に貫通させ、その先にエアーストーンを取り付けます。
③タッパーに水を入れ、タッパーにフタをして、ミリオンバンブーを真ん中の大きな穴に通し、完成です。
ちなみに、使用しているケージは、GEXのグラステラリウムです。
エアーチューブ用の取り込み口があり、バックグラウンドの裏を通して底面までもって来ることができます。綺麗な配管が可能です。
水作 水心SSPP-7Sの吐出能力は、2l/minです。
SSPP-7Sには、吐出量調整機能が無く、MAXの能力で動きますので、小さなタッパーから轟音が響き渡ります。
このため、エアーストーンを大きくして、気泡を小さくしたら音が小さくなるではないかと思いましたが、タッパーに収めるには、1l/min対応のスドー バブルメイト φ60mm S104-Cが精いっぱいでした。
結局、エアー量調節用一方コックで、吐出量を落として使用しています。
効果について考える・・・
『室温:25℃, 湿度:40%, 水温:20℃と仮定します。』
・ケージの体積:30cm×30cm×45cm=40.5l
・25℃の飽和水蒸気:0.023g/l
→ケージ内の空気中には、0.9315g×0.4=0.3726gの水蒸気が含まれています。
・エアーポンプの最大吐出量:2l/min
・20℃の飽和水蒸気:0.0172g/l
→毎分、0.0344gの水蒸気が加湿器装置から吐出されていることになります。
エアーポンプから吐出された空気が20℃の飽和水蒸気分圧をもつ空気となり、ケージ内の空気と完全に混ざり、その気体が2l/minの速度でケージ外に放出されたとすると・・・
加湿開始からn分経過後のケージ内の空気中に含まれる水分質量Wvn(g)は、①で示されます。(Wv0=0.3726)
Wvn=(Wvn‐1+0.0344) / 42.5*40.5 ・・・①
よって加湿開始からn分経過後のケージ内の湿度RH(%)は、②で示されます。
RH(%)=Wvn / 0.9315*100 ・・・・・・・・②
およそ80分後、25℃における湿度は、74%程度になり、以降ほとんど変化しません(80分後には、ケージ内の空気は、20℃の飽和水蒸気分圧をもつ空気へほぼ完全に置換されたことになります。)
そんなこんなで、
実際は室内の湿度+10~15%程度の加湿力になりました。が、クレスは一度も脱皮を失敗することなく元気に育っています。
※気泡発生音は対策後もそれなりに音が響いています。クレスにどんな影響があるか分りませんので、参考にされる方は、作製前に十分ご検討下さい。
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