トカゲは爪が鋭い!
樹上性のヒガシウォータードラゴンの爪は、先端がとても鋭く、細長い所謂、鉤爪(かぎづめ)形状をしています。
悪い顔のヒガシウォータードラゴン
普通に腕に掴まっていても、落ちまいと踏ん張るので、切り傷ができます。こんな風に。
腕から飛び降りようと、勢いをつけてジャンプするときは、爪が皮膚に食い込み、血が滲みだします。酷いときは1週間位傷が目立ちますし、私も年なので、傷が治っても跡が残ります。
爪切りに挑戦!
色々なブログを拝見すると、人間用の爪切りを使用して、爬虫類の爪を切ることが紹介されています。
実際に挑戦したのですが、爪を切る瞬間に手足をバタつかせるので、爪切りならぬ爪飛び、最悪の場合、指飛びさせてしまいそうで、非常に難しく、緊張もします。
また、「寝ているときなら割と簡単」というコメントも目にしたりして、実行しましたが、我が家のヒガシウォータードラゴンは、暗闇で触られること自体が極端に嫌なようで、私の手を思いっきり払い除けてきます。
作戦変更…
そこで、フトアゴヒゲトカゲの飼育で得た知見を基に、「レンガで爪を削る」作戦を決行しました。
我が家で飼育中のフトアゴヒゲトカゲも本来は、ヒガシウォータードラゴンと同じような鉤爪をしています。しかし、フトアゴヒゲトカゲのケージには、沢山のレンガを敷いていますので、爪の先端の鋭い部分は削れて無くなり、まったく痛くありません。
しかし、ここで問題が発生しました。レンガが重すぎる。
フトアゴヒゲトカゲのケージで使用しているレンガは下記のようなサイズ、重さです。
小 100mm×195mm×厚さ35mm:2.4kg
大 230mm×230mm×厚さ45mm:4.0kg
ヒガシウォータードラゴンのケージには、ピカコーポレーションの温室を使用しています。棚(サイズ:400mm×400mm)一枚当たりの耐荷重が5kgですので、重量物であるレンガを敷き詰めることができません。
”あったらいいな”を作ってもらった!
そこで今回、とある陶芸家の方に軽量な陶板を作ってもらえるようお願いをしました。
「400mm×400mmくらいの陶板作ってくれない?でも重いとダメだから3kg以下でお願いね」という具合に。
そして完成したのがこれ、1枚、180mm×180mm、重さはなんと、驚異の0.4kg。4枚を温室の棚に敷き詰めても、1.6kgです。
父陶芸家曰く、1枚の陶板毎、粘土の重さを計ってから作っているので、重さはほぼ同じで、石を混ぜているので、表面は荒くなっている。
1枚の寸法を大きくしなかったのは以下のこんな理由だそうです。
①素焼きの陶板で、強度が低いので大きいと割れやすくなる。
②大きいと焼成後に歪み(反り)が出やすい。(ちなみに反りをできるだけ抑えるには、ゆっくり乾燥するのがポイントだそうです。)
③焼成に使用する大きな窯が無い。
早速セッティング
今年流行のテラコッタコーデ。さすが我が家のヒガシちゃん。おしゃれには抜かり無し。
しかし、そもそもフトアゴヒゲトカゲのようにケージ内の地面を歩き回らない・・・・
そういえば、縄や木にジャンプしたり壁を伝って移動しているし。これは、もしや失敗では?
はい。失敗です。全然爪が削れません。
でも、陶板を気に入ったようで、リラックスして寝ています。
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